黒糖の原材料として有名なさとうきびは、
豊かな甘さだけでなく、
さまざまな魅力を持っています。
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さとうきびは、過酷な環境にとても強い作物です。
強風や水不足にも耐性があるため、他の作目と比べると農地の安定的な収穫が期待できます。
その頑丈さから、台風の多い沖縄では、多くの農家さんだけでなく地域の方々にとって欠かせないものとされています。
さとうきびはエコ素材の代表格としても注目されています。
茎から得られる廃棄物は『バカス』と呼ばれ、工場では燃料として使われ、熱源や動力源として活用されています。
さらに畑では肥料として、また牛舎では牛の敷料としても重宝されており、その活用方法はとても様々なのです。
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バガスというエコ素材としても活用されるさとうきびは、光合成も活発に行います。
そのため、地球温暖化の要因とされている空気中の二酸化炭素をたくさん吸収するため、地球環境対策に有効な作物とされています。
茎は、収穫直前まで伸び続けています。
高糖品種から夏植え、株出し、春植えの順に収穫しましょう。
刈り置きすると、重量や糖度が減って安いさとうきびになってしまいます。
収穫は搬入予定日の直前に行い、収穫の後長い間畑に置くのはやめましょう。
株出し管理を早く行うほど売り上げアップにつながるため、遅くても3月までに完了させると良いです。
収穫を行った後、根株を残してそのまま発芽させ、次回の収穫に備える栽培方法のことです。
植付け作業が省けコスト削減になるほか、生育のスタートが早いというメリットがあります。
さとうきびの生育初期に雑草が繁茂すると、茎数増加を妨げるため収穫量の減少につながります。
そのため、適した時期の除草作業がとても重要になります。
身近に遊休農地があれば農業委員会、JA、増産推進員など関係機関とご相談ください。
詳細は農業共済組合へお問い合わせください。
安全にさとうきびを作るために、農薬は
以下のことを守り正しく使用しましょう。
*農薬取締法により上記の使用基準を守ることが義務付けられており、違反して農薬を使用し、その作物を食用及び飼料用として供した場合は、 最高で3年間の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。
*農薬とは、病害虫や雑草による農作物の被害を防いだり、農作物の成長を調節したりするために使用される薬剤で、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、 植物成長調整剤(ホルモン剤)等のことです。
病害虫については下記より詳しくご確認いただけますので、ぜひお気軽にご覧ください。